鋼管矢板NSWスタッド工法
NSWスタッド工法は、「道路橋示方書・同解説Ⅳ下部構造編」の「頂版と鋼管矢板との結合部」における「鉄筋スタッド方式」です。
本工法は、溶接性に優れたNSW異形鉄筋スタッドを、鋼製部材(鋼管矢板・鋼板等)に直接溶接する工法で、モニタリングシステムや専用のフェルール(アークシールド)を用いて、品質の向上と低コスト化・工期短縮を同時に実現します。
適用部位
上図のような鋼管矢板基礎において、頂版部(フーチングコンクリート)と鋼管矢板の側壁を結合するために用います。
特徴(低コスト・工期短縮・高品質)
(1)スタッド溶接による施工
- 湿度の高い井筒内でも安定した溶接品質が得られます。
- 溶接ヒュームの発生が少なく、作業者への負担が軽減されます。
- 他の方法より工期を短縮できます。
(2)溶接全工程のモニタリング
- モニタリング装置を用いて施工しながら品質を確認
- 溶接後のカラーチェックや超音波探傷検査等の非破壊検査が不要
- 本工法のモニタリング装置は、通常の溶接モニターよりも監視・管理項目が多く設定されており、より厳しい品質管理を行っています。
(3)横向専用フェルール(アークシールド)【特許公開 特許第3637316号】
- 豊富な施工経験を元に、弊社が開発した横向専用フェルールを採用
モニタリング装置
横向専用フェルール
施工中井筒内
スタッド溶接
スタッド溶接
施工後の井筒内